その後、世代交代を経て、2001年より取扱商品群拡張のため海外生産を開始。上海事務所を開設し、協力工場と提携して現地での生産体制、品質管理体制を強化していきます。

そして2006年、三重の自社工場を閉鎖してファブレス経営へと転換。2008年には中国現地法人を設立しました。

こうして多様な素材・技術での量産が可能になったことから、私たちの“ものづくり”は、家具以外のインテリア用品や雑貨にまで、その可能性を広げていきます。これまでどおり家具製造・卸売を事業の核としながらも、その分野にとどまることなく、時代の変化に応じて必要とされるもの、役に立つものを商品化することができるようになったのです。

「家具のレイアウトもお願いしたい」「空間プランニングはできないの？」

長年お取引きいただいているお客様方から度々このようなご要望をいただくようになったことがきっかけとなり、RFYは2018年、オフィスプランニングを主体とするトータルソリューション事業をスタートさせます。

中小企業やスタートアップのオフィス、学習塾やクリニック、店舗など、それぞれの目的や課題に応じて、より良いパフォーマンスを発揮できる「場」を創りたい。

これを機に、私たちは家具を必要とするお客様とより深く、また長いスパンで関わることができるようになりました。

2020年、RFYは本社のある三重県津市とその周辺エリアを対象とした介護リフォーム事業に着手します。

創業以来、町工場だった頃から、私たちは地域社会に支えられてきました。少子高齢化社会において、高齢者が暮らしやすいよう住まいを整えることは、これからますます必要とされる分野であり、また家具や空間づくりに携わる私たちが ”役に立てる” 分野でもあります。 

 現在はフランチャイズ加盟店として介護保険適用範囲の小規模な住宅改修が主体となっていますが、先駆者のノウハウを吸収しながら私たちだからこそできることを模索し、地元三重県の生活者の方により良い暮らしの場を提供するために注力しています。

2024年、RFYは第62期のスタートに合わせて、新たな企業理念を策定しました。

”デザインすること”で、笑顔で暮らし、学び、働ける『場』を創る。 

”デザインする”とは、物事をよく観察して本質を見極め、問題を見つけて解決策を提供すること。どうすれば人は喜び、笑顔になるのか、企画開発職のみならず、営業でも業務でも経理でも、社員一人ひとりが常に先を見て考え、行動する”デザイナー”であって欲しい。

人は嬉しいと感じるとき、自然と笑顔になります。そして、笑顔は人を幸せな気持ちにし、伝播して、たくさんの笑顔につながってゆきます。だからこそ、私たちは”デザインすること”で笑顔が生まれる「場」を創りたい。そんな想いが込められています。  

少子高齢化が益々深刻になるこれからの時代。 私たちは事業を通じて、どのようにデザインすれば人を”笑顔”にできるのかを、今まで以上に真剣に考え、行動を起こす必要があります。 

家具は、人が生きていく上で、なくてはならないものです。 

私たちの仕事は、実用的で流行に左右されないデザインの、ロングライフな家具をつくること。そして、その家具を用いて、人々がより良いパフォーマンスを発揮できる『場』、常にベストな状態で過ごせる『場』を創りたい。 

笑顔で暮らし、学び、働ける『場』を創るために、そして持続可能な社会のために、私たちにできることは何か。今、何をデザインすべきなのかを見極め、追求し、挑戦し続けます。